
3年間の流れ
森の探究科では、ベースとなる普通科目での学びのもと、4つの学校設定科目(「森のキホン」「森の恵み」「持続可能な社会」「森の未来創造」)を学習します。体験的な学習や専門家との連携、地域資源の探究を重視しています。森林への理解を深め、持続可能な社会の創造を目指します。



特色ある独自科目
カリキュラム
moritan_curriculum森のキホン|1年生(2単位)
「森のキホン」では、森林に関する知識や技能について実習を通して体感し、理解することを目指します。地域の豊富な森林資源と、私たちはこれからどのように関わっていけばよいのでしょうか。機能としての森林、材料としての森林、歴史文化における森林など様々な顔をもつ森林について学びながら、未来の環境について考えるきっかけにします。


持続可能な社会|2年(2単位)
「持続可能な社会」では、再生可能エネルギーや省エネルギー技術、環境に関する社会課題などについて、滋賀ならではのMLGsの視点も取り入れながら学びます。人間と自然がうまく共生し、社会をいかに未来の世代に手渡していくことができるか、環境の視点から考えるきっかけとします。



MLGsとは
マザーレイクゴールズ(Mother Lake Goals, MLGs)は、「琵琶湖」を切り口とした2030年の持続可能社会へ向けた目標(ゴール)です。
MLGsは、琵琶湖版のSDGsとして、2030年の環境と経済・社会活動をつなぐ健全な循環の構築に向け、琵琶湖を切り口として独自に13のゴールを設定しています。
森の恵み|2年(2単位)
「森の恵み」では、森林資源や空間の活用について、伝統的なものから最新の動向まで幅広く学びます。私たちは、これまで食や材料、エネルギー資源といった形で森林から恩恵を受けてきました。森との暮らし方について理解を深めることを通して、未来の暮らしと森林の新しい価値について考えます。


森の未来創造|3年(4単位)
「森の未来創造」では、2年間の学びをベースに個人やグループで課題を設定し実践・探究します。これまでの学習や経験から、自分たち自身が興味関心を持ったテーマについて、仮説や目標を立て検証して いきます。最後に、プレゼンテーションやレポートという形にまとめ、3年間の集大成として発表します。


森の探究科の特徴
豊かなフィールド
滋賀県北部は淀川水系の水源地であり、豊かな森林や田園環境、人々の暮らしが根付く地域です。また伊香高校のすぐ裏にはきのもと共有林があり、いつでも実際の森林をフィールドにすることができます。それらの地域資源を活用し生徒の実体験に基づいた幅広い学びを深めます。


現場主義・理論・実践
現場での体験・実践の前後に座学の時間を設けるなど、理論と実践のつながりを意識した活動を大切にします。


最前線で活躍する専門家との協働
伊香地域や⻑浜地域には、森林資源・空間の活用が盛んであるほか、環境・エネルギーに関連する専門家が数多く活動されており、地域外との交流も活発です。そのような専門家のご協力のもと、実践的な教育プログラムを実施します。

